ABOUT大会概要

日本木材青壮年団体連合会 令和6年度会長 甲村 耕三

「先施の心で」
我々は業界の
光明とならんとする。

日本木材青壮年団体連合会
令和6年度会長 甲村 耕三

 各地区のメンバーと共に令和6年度活動の集大成を、いま世界が注目する関西の地・奈良において「日本木材青壮年団体連合会 第70回全国会員関西大会」を迎えることができましたこと、心より感謝申し上げます。また、日頃より当会の活動に対しまして、多大なるご支援ご理解を賜り厚く御礼申し上げます。
 本年度は「正しい姿勢で」をスローガンに掲げ、過去からの伝統を守りつつ、時代に合った組織や活動の変革を模索し、魅力ある活動を通じて、家族・地域・会社・業界の為に誇れる組織の構築を目指しました。
 多くの場面において当会の活動の在り方を議論し、メンバーが理想の業界の未来を描き、一人ひとりが行動に移すことが出来る環境を作り、地域の成長や木材業界の好循環へとつなげていくための起点となるよう努めました。

 日本は、なんとなく時代の流れだというふわっとした「空気」という魔物に流されてきたように感じます。売上高のみに注力した会社形成や評価、信念の欠落した営業形態、賃金等の雇用形態や人材育成、業務改善や設備投資に積極的に取り組んでこなかった企業は、非常に厳しい環境下に置かれてきているのではないでしょうか。「空気」による流れの決定なのだから、「ああせざるを得ない」のは当然の帰結であり、間違いを指摘されても「やむを得なかった」と主張するこの道理はやっかいな思考です。「空気」による支配から脱するためにはいかにすべきか。

 キーワードは、「自由」です。「自由」な思考の第一歩は、「疑うこと」です。過去の思考や活動のすべてが正しいとは限りません。疑いの視点をもつことで論理の矛盾を見出す事ができ、疑うことを放棄することは思考や「自由」を放棄することに等しいと思います。

 未来を担う我々は新たな一歩を踏み出し、変革をもたらし、やり遂げることで「魅力的な業界」「働き甲斐のある業界」「誇れる仕事」「憧れる仕事」にしなければなりません。地域で競い合う時代は終焉を迎え、強みを生かし弱みを助け合う「協業」の意識をもって、共に学び成長していかなければなりません。小さなつながりがお互いの弱みを助け合い、研鑽しあうことにより各々が成長する機会に出会えますが、一歩踏み出さないとその機会には巡り合えません。自らが参画することでより多くの機会に出くわすことが出来るのではないでしょうか。

 「見て学べ」「怒られて覚えろ」といったものづくり業界の風習は、元来の日本伝統文化的な手法として、人から人へと技術の伝承を行ってきました。しかしながら、時代の流れに逆行した風潮で、若い技術者が育ちやすい環境ではなく持続可能な環境になっていないのが実情です。テクノロジーの発達により、木造建築業界の加工技術も、人から機械加工へと大きく変革の時代に入っています。CAD・CAMを用いた3次元木材加工機による再現性の高い高度な加工が実現できます。ものづくりを可視化できることにより若いエンジニアが成長を体感でき、新たな取り組みが「新しい木の文化」を世の中に伝えることに繋がります。故に、今まで以上に斬新な木材活用に取り組むことが求められます。

 我々は今何をすべきか。この機会にこそ、新たな一歩を踏みだし、生まれ変わらなければならないし、素晴らしい木材業界を創出しなくてならないのではないでしょうか。それは、誰よりも自身の為であり、これからは「どう生きるか、どう行動するか」、その覚悟と責務が問われています。この時代を生きる木材人としてその「意味」を考えなければいけません。すべては、我々がいかに行動するかにかかっています。

「先施の心で」我々は業界の光明とならんとする。

 結びに、行政、協賛企業並びに関係者の皆様に、大会構築に対しまして多大なるご支援を賜りましたこと、心から感謝を申し上げ、主催者代表の挨拶に代えさせていただきます。

令和6年度 日本木材青壮年団体連合会

会長 甲村 耕三

全国大会実行委員会 令和6年度委員長 吉田 敦彦

正しい姿勢で
~人生の「わすれもの」
を取り戻そう~

全国大会実行委員会
令和6年度委員長 吉田 敦彦

 日本木材青壮年団体連合会は第70回全国会員大会を迎えます。本年度は、近畿地区協議会主管のもと近畿の各会団の心ひとつに大会の準備を進めて参りました。

 正しい姿勢で~人生の「わすれもの」を取り戻そう~のスローガンのもと、毎日時間に追われ、惰性で過ごしているのではないか自問自答を繰り返すようなスローガン。この大会を通じ、私たちが子供の頃に描いていた夢や希望を再度見直す機会や、どれだけの時が経とうとも忘れてはいけない大切なものは各々の心に刻まれている「心のあり方」に気付く大会を目指し開催させていただきます。

 さて、大阪・関西万博開催の気運とも重なり、更なる木材利用が見直されています。

 新しい工法を用いた斬新的な華やかな木造建築などはクローズアップされ話題性がありますが、ここ奈良にはどれだけの時が流れようが変わらぬ想いがあります。長い年月かけて受け継がれてきた、人から人へつなぐ、奈良が誇る歴史・文化・伝統を五感で感じて頂きたいです。日本木材青壮年団体連合会も同じく、どれだけ時が刻もうとも、変えて良いところと変えていけないところがあります。時代が情報化の波に飲み込まれ簡単に様々な物や情報が手に入る時代だからこそ、この奈良の地で参加者ひとりひとりの人と人の絆(つながり)の大切さ、関わり合い、めぐり合わせを感じ全国会員大会には多くの学びと気付きがあり参加者にフィードバックできるような大会を開催させていただきます。

 本年度は、能舞台での開催、記念誌のデジタル配信、ホームページによる大会案内など初めての試みもありますが、過去のやり方にとらわれることなく様々なことにチャレンジし変化の多い大会になりました。過去のやり方を変化させるには多くの方々から様々なご意見を頂戴しました。多くの戸惑いもありましたが、より良い運営を模索し大会実行委員会で何度も打合せを行い本日に至っております。来賓の皆様や会員の皆様には大会の運営に対する配慮不足など多大なるご心配をお掛け致しましたこと深くお詫び申し上げます。

 最後にはなりましたが、日本木材青壮年団体連合会の諸先輩方をはじめ、会員皆様のご指導ご協力を賜り、皆様のおかげで今日の日々があるという感謝の気持ちで、魅力ある日本木材青壮年団体連合会第70回関西大会の運営に努める所存でございます。

令和6年度 全国大会実行委員会

委員長 吉田 敦彦

日本木材青壮年団体連合会 第70回全国会員関西大会

日本木材青壮年団体連合会

70回全国会員関西大会

事務局へのお問い合わせ

第70回全国会員関西大会事務局(桜井木材協同組合内)

Tel. 0744-42-3535

[平日] 9:00~18:00
[土日] 休み

主催

日本木材青壮年団体連合会 全国大会実行委員会

主管

日本木材青壮年団体連合会/近畿地区協議会

副主管

奈良県木材青年経営者協議会/大阪木材青年経営者協議会/京都木材青年経営者協議会
兵庫県木材青年クラブ/和歌山木成クラブ/紀南木材新緑会