多くの皆様の参加・協力のもと第７０回全国会員関西大会を無事終えられたことをお礼申し上げさせていただきます。多くの皆様が、楽しんでいる姿を拝見することが出来ました。事業の取り組みにリスクを伴いましたが、大会実行委員会の熱い想いが通じ、天候にも恵まれました。主催者が、近畿・奈良らしさ、普段体現できないことを体現していただくことに注力し、参加者は楽しんでいただけたと考えます。前夜祭約250名、大懇親会550名以上の参加を頂き舞台から見る景色は素晴らしいものでした。

　 令和6年度は「正しい姿勢で」をスローガンに掲げ、変らないために変わる。を基軸に1年間活動させて頂きました。現状の世の中の情勢と、長年引き継いできた活動における乖離した部分も多くあり、木青連活動の根幹を考える必要があることを考える機会を頂けた。誰のために・何のために・連携する・協力する団体から本当に当会が必要とされているか見つめなおす機会でもあった。単年度制の良い点・悪い点が垣間見、継続事業という過去からの事業が、時代に合っているかまた、当会が主体的に動いているか知る機会も頂けた。すべての事業は、当会メンバーの会費で運営されているがメンバーの社業にまた個人のスキルアップに還元されているかは甚だ疑問な点も数多くあった。

　事業は、創始の頃の考え方含め時代に合った連携先や事業の在り方をメンバーみんなが当事者意識を持たなければいけない。木青連は多くの学びを得る機会を各所で提供しているが、引き継いだ間違った情報で一歩踏み出す機会を奪っていることもあり、また自身にとっては違う異質の世界であると考え閉ざしているメンバーも数少なくなかった。本会の活動内容考え方が組織活動の幹であるメンバーに、活動の意義意味合いを伝えきれていなかった部分も要因である。本会と地域とメンバーとの間にあった見えない壁を下げる必要があり、地域の会団に訪問させて頂き意見交換会を実施し地域のメンバーの生の声を吸い上げる機会を開催させて頂けたことに感謝します。
　各地域の小さな声を本会の活動にフィードバックで出来、本会の在り方も方向性を地域のメンバーに伝えさせていただいた。本会との間に出来た出向の壁や、諸事業への参加という機会を前向きにとらえて頂く話を出来る機会を多く持てたことは有意義であった。情報をつかむ、出会いを得るには、最終は各自の殻を破り一歩踏み出す勇気が必要なことも知ってもらえた。

　活動の根幹である会費の金額について問題定義をさせて頂いた。諸大会含め多くの受益者の負担により当会の活動は成り立っているが、メンバーにとって最善なのか、地区大会・全国大会での事業の見直しも含め誰もが参加したくなる時代に合った大会構築する必要があると確信した。
　近年の物価上昇に伴う値上げで、事業費含め現状の会費収入では大幅な資産の取り崩しが発生し未来への展望が見えてこないことは明確である。ことが起こる前に行動を起こさなければならない。議論を踏まえる中に当会のかかえる問題が多く垣間見れた。本会と地域のメンバーとの考の違いから生まれる大きな・大きな壁。この壁を下げないと当会の未来はないと感じました出向する人間は特別だとか、お金の余裕がある人が活動をすればいいのんだ。同じ会費を払っていて同じ享受を受ける立場に居るのに、自ら情報を収集しない参画しないことで生まれる情報格差が生まれることを、すべて会のせいにする風潮。本会はすべてのメンバーに門戸は開いていることを、すべてのメンバーに伝えていく必要があり周知しなければならない。仲間と一緒に「明るい豊かな社会の形成はという」目標に向かうのではないのだろうか。

　今一度すべてのメンバーが、木材業界の発展のために「正しい姿勢で」活動に取り組む必要があると感じた。

　結びに、改めて関係者の皆様に一年間の活動にご理解を頂きましたことを深く感謝申し上げると共に、時代に合った新しいに会に皆様で議論して昇華して頂き、引き続き当会へのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

「木力」で未来を切り開きましょう。1年間本当にありがとうございました。

2025年5月26日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本木材青壮年団体連合会第65代会長　　甲村 耕三